ゆるやかに繋がっている

■横浜駅

神奈川県下最大の駅
１日あたりの平均利用者数　1,081,551人（2009年）
（参照Wikipedia）

※利用者数は乗り入れ各社の数値を合算したものであるため、重複あり。

横浜駅等の都市部の駅に来て感じることは、人が多いということです。

なんでこんなに人がいるのか、と思えるほどです。

しかもそんなに多くの人がいるのに、知っている人に出会うことはまずありません。

駅で人が行き交う様子を見ていると、とても騒々しい割に、ほとんどの人は無言で歩いています。
向かう方向もてんでばらばらで、また、まるで障害物を避けるといったごとく、ただ淡々と人混みをすり抜けているという印象です。

こうした人の営みを見ていますと、イワシの群れの方がよほど統制が取れているように思えます。
行き先もばらばらならやっている仕事も皆ばらばらで、好き勝手に生きているように見えます。

しかし、私が今着ているシャツも誰かが作ったものであるし、それを仕入れた人もいれば、それを販売した人もいます。
私の身の回りにある物を取り上げるだけでも、相当の人達が関わっていることは容易に想像されます。

駅ですれ違う人達のほとんどは顔も名前も知らないけれど、確実に私の生活に影響を与えていると考えられます。
さらには遠く海外の人達でさえ、今や関係せずにはいられないでしょう。

人はゆるやかに繋がっているのだなあ、と思います。

ただ一箇所に固まって同じ方向に進むことしかできないイワシには真似できないでしょう。


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