ガソリンスタンドの末路

ガソリンスタンドの閉鎖が相次いでいます。

数日前にも近所のスタンドが潰れているのを見かけました。

どうしてかと言えば、自動車の燃費性能が向上したために燃料が売れなくなったためです。
車の燃費が良くなれば消費者にとっては家計が助かりますし、環境にも優しいということでありがたいことですが、その一方で燃料を売るガソリンスタンドにとっては生活が脅かされることになります。

この流れは今後も続いていくでしょうし、少子化に加え若者のクルマ離れという要因もあって、少なくともガソリンスタンドの売上が増えていく要素は残念ながら見当たりません。

そして、セルフ式のスタンドが増えたことによって、セルフ式を導入する資金のない零細スタンドは対抗することができなくなって市場から姿を消すという流れになっています。

やがて零細スタンドが淘汰されれば、セルフ式のスタンドも安泰ではなくなる可能性があります。
最近、喫茶店やコンビニを併設しているスタンドを見かけますが、そうやって別の付加価値を提供することが生き残りのカギになってくる気がします。

あと、都市部よりも自動車依存度の高い地方の方が生き残れる可能性が高いと思います。
これは他の業界とは違った傾向と言えます。

ちなみに、全国石油協会のサイトに掲載されているデータによりますと、平成17年には全国で47,584件あったガソリンスタンドが平成23年には37,743件と1万件近く姿を消してしまっているということです。

■参考
社団法人 全国石油協会
http://www.sekiyu.or.jp/index.html



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