なぜ消費税率が上がるのだろうか

来年から消費税率が上がる予定になっております。

今更という感もありますが、なぜそんな話になったのか考えてみたいと思います。

日本の税収は現在42兆円程度ですが、そのほとんどが所得税、法人税および消費税で占められています。

したがって、安定した税収を維持するためには上記3つの税目をどうするかが重要になります。

まず、所得税ですが、現在日本で最大の人口を構成する団塊の世代が定年期に達しています。
中には働き続ける人もあると思いますが、年金所得のみ、という人も少なくないでしょう。

そうなりますと、所得が少なくなるのが通常ですから、納める所得税も少なくなります。
所得税は減少のトレンドにあるわけです。

次に、法人税ですが、世界各国が軒並み法人税率の引き下げを断行している状況からして、日本もそれに追随するのが既定路線と考えられます。
したがって、法人税も減収となります。

そこで、3つ目の消費税ですが、所得税と法人税の増収が見込めなければ、消費税を増やすしかありません。
ですので、なぜ消費税率が上がるのかというクエスチョンについては、

■所得税と法人税が減るから

というのがアンサーとなります。

というより、既にその傾向は出ていて、単に税収のことを考えるなら、もっと早く引き上げてもいいくらいでした。

おそらく消費税はまだ上がると思います。

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