学校の対応を改めて問う｜大津中２いじめ自殺

大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか

あの衝撃的な事件から2年が過ぎました。

本書は、当時中学2年生だった男子生徒の自殺に至った背景とその後の対応について、記者の取材を元に編集されたものですが、やはり問題視されているのは学校や教育委員会の対応ということになるでしょうか。

大津中の事件に関しても、学校と教育委員会の対応がお粗末であったために騒ぎが大きくなったといえます。
警察が捜査に入るという異例の展開にもなりました。

自殺の原因として、いじめの疑いがあるケースであっても学校は大抵「いじめが原因と断定することはできない」という感じの極めて曖昧な発表をすることが多いですが、本件も例外ではありませんでした。

これが私には理解できないところです。

なぜ、最初にいじめありきで調査をしないのか、

自殺の原因を家庭の問題にすり替えようとしたり、いじめでないところから原因を探っていくというスタンスは間違っていると思います。

誠実に行った調査の結果として、いじめが原因でないという結論になれば、それはそれで結構だと思いますが、

実際にはいじめが行われていたのに、

■いじめではなかったことにしよう

というようなことは絶対に許されないことだと思います。


しかも、

「いじめが原因とは言い切れない」

と最初に言っておきながら、後になって、

「実はいじめがありました」

みたいな事例がなんと多いことか。
嘆かわしいことです。


↓応援のクリックまたはタップをお願いします。


人気ブログランキングへ

いつもありがとうございます