食べ物のありがたみを知っている高齢者

年末年始はペンションで働いていました。


「ペンションユミィアネックス」
http://www.yummy-annex.jp/


そのとき感じたことを書いています。


ペンションと名乗っていることもあって、訪れるお客さんは若い家族が多いのですが、たまに祖父母の方も一緒に泊まることがあります。


食事の時間、料理を運びますと、おじいちゃんおばあちゃんはちょっと大げさなほど感動してくれます。

「おー。すごいねえ」

こんな感じでとても喜んでくれるのです。

ぶっちゃけて言うと、高級食材を使っているわけでもないし、一度はどこかで食べたことのある料理かと思います。

それでもこんなに喜んでもらえるというのはどうしてなのでしょうか。
孫と一緒に旅行できて舞い上がっている部分もあるのかもしれませんが、私は違う見方をしています。

今の高齢者は若い頃、必ずしも十分に食べ物があったわけではありません。
それだけに食べ物のありがたさを知っているから、素直に感動できたのではないかと思うのです。

その一方で、若い人のリアクションは薄いです。
私も含め、幼い頃から既に十分な食べ物があったから、よほど凄い料理でないと感動できなくなっているのかもしれません。

このギャップを考えますと、料理が凄いかどうかで感動する若い世代に対して、ただ食べ物があるというそれだけで感動できる高齢世代の方が心は豊かであるように思います。

物が豊かになると心はチープになっていくのかもしれません。


■ペンションでの一連の記事について、

「ペンションでの思い出」

というカテゴリーにまとめました。

よかったらご覧ください。

http://minnanotameni.blog.shinobi.jp/Category/19/



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