【株価大幅下落】その背景は・・・

4月1日の東京証券取引所に上場されている株式価格は軒並み下落し、日経平均株価は前日比594円のマイナスとなりました。

新聞報道によりますと、日本銀行が景況感の悪化を発表したことで景気の不透明感が強まったとあります。


（なるほどなぁ）

と思った一方で、気になったこともあったので過去の傾向を調べてみました。



表は過去5年の日経平均株価の3月の最終営業日と4月の初営業日の終値を示したものです。

2012年が微増している以外は全てマイナスとなっています。

特筆すべきは2013年で、実質的にアベノミクスが始動した年でありました。


この年は景気が上向いたという印象を持っている人が多いかと思いますが、この3月末のタイミングに限っては株価が下落しています。

なぜでしょうか。

3月末というのは多くの会社で決算日にあたり、株主にとっては配当が確定する日でもあります。（基準日）

そして、配当が確定した4月になって持株を売る、という配当確定待ちの売り注文が毎年必ず発生します。


そのため、4月の最初というのは元々株価が下がるトレンドにあるのです。

それでも今年は下落幅が例年に比べて大きいのは事実であり、景況感の悪化という要因はあると考えていいのかもしれません。

しかし、4月の最初は元々下がるトレンドにある、ということを知っているかどうかで株式市場に対する捉え方は変わってくると思いますので、参考までにお話させて頂きました。


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