厳しい現実

今日はお昼に吉野家で牛丼を頂きました。


そのとき対応してくれた店員さんは、左胸に「研修中」と書かれたプレートを付けていました。

その人は男性で、40代半ばから50代くらいに見えました。


これは私の勝手な想像ですけど、多分その人はこの仕事をやりたくてやっているのではないと思います。


仮に時給が900円だとすれば、1日8時間働いて7,200円です。
さらに、1ヶ月のうち20日間出勤して14万4,000円という月収になります。

年収にして、約170万円となるわけですが、40歳を過ぎてこの収入というのは一昔前なら考えられないことです。

40代ともなれば、管理職に就き、50代へと年を経るにつれて収入はピークに達するというのが、多くの人が描くイメージではないかと思います。

しかしその一方で、学生ら若いアルバイトに混じって、彼らと同じ時給で働くことを余儀なくされている40代以上の世代がいるという現実もあります。

ボーナスや退職金はもちろんありません。


これは精神的にも相当きついと思います。

職場の中よりも、職場の外での人間関係はもっときついかもしれません。


例えば同級生に仕事のことを聞かれて、

「今は牛丼店でアルバイトをやっているよ」

とためらいなく言えるでしょうか。


周りは、自分の何倍もの収入を手にし、会社の役員になっている者もいたりしている中で、アルバイトという自分の境遇をみじめに感じないで暮らしていくことが果たしてできるでしょうか。

私にはムリです。


しかし、私が将来このようなことになる可能性はあります。
相当厳しい現実が待っていることを覚悟しなければなりません。


最後に、今日出会った中年の店員さんが、私の想像と違って、

これからフランチャイズ経営をするために研修を受けているという、単なるアルバイトではないことを願います。


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